香川県で交通事故による歩行者の被害事故が本当に多い場所はどこか?

香川県という比較的コンパクトな地域圏のなかで、交通事故にまつわる法律相談に長く向き合ってまいりました弁護士の一人として、本稿を綴っております。
日々のご相談を通じて、いつも考えさせられてきたことがございます。
それは、交通事故の多くが、ある個人の落ち度として語られる一方で、同じような場所で、同じような形の事故が、何度も繰り返されているという厳然たる事実です。
本稿は、香川県内で道路を横断する歩行者の方々、そして自転車や二輪車を利用される方々の安全を願う立場から、県内に残されている横断中の事故リスクについて、最新の調査資料をもとに丁寧に整理してまいります。
事故は、ハンドルを握る側にとっても、横断する側にとっても、誰ひとり望むものではありません。
それでもなお同じ地点で繰り返されてしまうのであれば、その背景には、その場所が持つ固有の構造的な事情があるのではないか――そうした冷静で、かつ場所の特異性に光を当てる視点から、皆さまにお伝えしてまいります。

1. 香川県の交通事情 ― 19年ぶりの転機の裏側で

まず、香川県の交通安全をめぐる、現在の大きな流れに触れておきたく思います。
令和6年の統計において、本県の人口あたりの交通死者数は全国ワースト11位となり、実に19年ぶりに、いわゆる全国ワースト10からの脱却を果たしました。
これは、行政、警察、地域の交通安全関係者の長年にわたるご尽力の結晶であり、地域の歴史のなかで一つの転換点として記憶されるべき出来事です。
しかしながら、この明るい兆しの一方で、依然として向き合うべき課題が残されていることもまた事実です。
人口10万人あたりの交通事故発生件数は、いまだ全国ワースト6位にとどまっており、事故そのものが起きる頻度という観点では、全国でも高い水準にあります。
そして、その犠牲者の構造を細かく見ていきますと、特定の立場の方々に被害が集中しているという、見過ごせない傾向が浮かび上がってまいります。

2. 横断中の歩行者が、死亡者の3人に1人という現実

令和6年中に、香川県内では30件の交通死亡事故が発生し、合わせて31名の方が命を落とされました。
状態別の内訳を見ますと、最も多いのは歩行中の方で、10名(全体の32.3パーセント)に上ります。
そして、この歩行中に亡くなられた10名のうち、実に7名(70パーセント)が、道路を横断していらっしゃる最中の事故でした。
香川県の死亡事故全体の中で、横断中の歩行者だけで4人に1人近くを占めている計算になります。
さらに、年齢別に見ますと、死亡された方のおよそ6割が65歳以上の高齢者であり、そのうち75歳以上の方が12名と最多です。
これらの数字が静かに告げているのは、香川県における交通死亡事故の核心が、車両どうしの衝突ではなく、道路を横断するお年寄りと、通過する車両との交錯にあるという厳しい現実です。

3. 意外な発見 ― 事故多発交差点では歩行者は守られている

横断中歩行者の事故というと、多くの方は、報道などでよく耳にする、いわゆる事故多発交差点を思い浮かべるかもしれません。
たとえば、高松市の上天神町交差点は、令和6年の人身事故件数で県内ワースト1位、サンメッセ香川南交差点はワースト2位、中新町交差点はワースト3位として知られております。
ところが、これら上位の交差点における歩行者(人と車両との)事故の件数を子細に見てまいりますと、驚くべきことに、令和6年中はいずれも0件でした。
これらの交差点で発生している人身事故の中身は、ほとんどが車両どうしの追突や、右折車と直進車との接触であり、歩行者が巻き込まれる事故は、統計上、ほぼ姿を現していません。
これはどういうことかと申しますと、これらの巨大な交差点では、歩行者専用の信号制御や、横断歩道、歩道橋、地下道といった、歩行者を物理的・時間的に車両から切り離す仕組みが、かなり高度に整えられているということです。
さらに、これらの交差点は朝夕の渋滞が恒常化しているため、車両の通過速度が結果的に抑えられており、仮に異常な接近が生じても、致命的なエネルギーをもった衝突には至りにくい構造になっています。
つまり、事故多発交差点という言葉のイメージとは裏腹に、車両に対しては危険でも、歩行者にとってはむしろ守られている空間になっている、というのが現実なのです。
それでは、横断中の歩行者は、いったいどこで命を落とされているのでしょうか。
答えは、こうした高度に整備された巨大な交差点から離れた、もっと日常的で、けれども保護のためのインフラが届いていない場所にあります。
ここから、調査資料が指摘する3つの代表的な危険空間について、順にご紹介してまいります。

4. 真に危険な場所(その1) ― 集落を貫く幹線道路の事例

最初に取り上げたいのは、仲多度郡まんのう町を通る国道32号の沿線区間です。
この区間は、横断中歩行者事故の典型例であり、地域の交通安全上、たいへん深刻な課題を抱えた場所として注目されています。

道路の両側には民家が密集しており、地域の方々の生活圏とぴったり重なっています。
南北、東西への日常的な往来の必要が、当然のように生じる場所です。
ところが、この区間には、横断歩道も、歩行者用の信号機も、設置されておりません。
住民の方々が道路の反対側に渡るためには、絶え間なく流れる国道上の車両の速度と距離を、ご自身の目で測りながら、車の合間を縫って渡るほかないという状況が、長年にわたって続いてきました。
これは、調査資料の表現を借りるならば、強制的な無保護横断とも呼ぶべき状態です。
そして、その構造的な無防備さは、実際の被害として現れています。
過去1年以内に2件の人身事故が発生し、令和の近年には、道路上にいらした歩行者2名が乗用車に跳ねられるという、たいへん重大な事故が起きました。
この事態を受けて、香川県や香川県警などによる現場の総合診断が令和7年5月21日に実施され、地元住民の方々からは、押ボタン式信号機や横断歩道の早期設置が強く求められているところです。

【用語解説】総合診断
交通事故が多発する現場に、警察、道路管理者、自治体、地域住民などの関係者が集まり、現地の構造や事故の発生状況を共同で分析し、抑止策を検討する取り組みです。
香川県では昭和47年(1972年)から、年に2回のペースで継続的に行われています。

この場所が示している問題の本質は、ひとつの道路が、地域内の生活空間を結ぶ役割と、地域の外へ車両を高速で通過させる役割という、性質の異なる二つの役割を、同時に担わされているという点にあります。
車のための道路として設計された高速度の幹線が、住宅地のまっただ中を貫いているのですから、住民の方が日常的にそれを横切らねばならないのは当然のことです。
そこに横断保護の仕組みが備わっていなければ、歩行者と車両の利害は、それぞれが悪意なく行動しているにもかかわらず、構造的に衝突せざるをえなくなります。
夜間にはこの傾向がさらに強まり、車両側からの歩行者の発見が遅れることが、より深刻な結果を招きます。
ここに住まう方々の責任でも、ここを通行されるドライバーの方々の責任でもなく、道路の役割設計そのものに、もう一段の手当てが必要とされている場所だと言うことができそうです。

5. 真に危険な場所(その2) ― 通学路の交錯がもたらす臨界

次にご紹介するのは、高松市内のとある小学校の周辺交差点です。
ここは、過去5年間に通学中の児童が直接被害に遭うような事故は発生していないと報告されており、表面的な統計数値の上では、安全な場所のように見えるかもしれません。
ところが、この場所の実態を細かく見ていきますと、別の表情が現れます。

朝の通勤・通学のピーク時間帯、この交差点には、およそ2,000台もの車両と、約300名の通学児童が、同じ空間を通過するのだそうです。
横断歩道と地域の見守り活動によって、辛うじて秩序が保たれている状態にあります。
しかしながら、地元の住民の方々は、これを真の意味での安全と受け止めてはいらっしゃいません。
わずかな死角の発生、あるいはドライバーの方の一瞬の油断が、即座に大きな事故に直結しかねない――そうした強い危機感のもとに、交差点の存在をドライバーにより明確に視覚的に伝えるためのカラー舗装化などが、対策として求められています。

【用語解説】ハインリッヒの法則
労働災害や交通事故の研究から導かれた経験則で、1件の重大な事故の背後には、29件の軽微な事故と、300件のヒヤリハット(事故には至らなかったが冷や汗をかいた事例)が存在するとされる考え方です。
事故が起きていないことが、必ずしも安全を意味するわけではない、ということを教えてくれます。

この場所が示しているのは、過去に事故が起きていないという事実が、決して油断の根拠にはならない、という重い教訓です。
児童の方々の極度の緊張感と、見守りの大人の方々の不断の努力、そして大多数のドライバーの方々の注意力という、いわば人の心と気配りが、辛うじてこの場所の安全を支えているのが実情です。
人の注意力は、長期にわたって完全な水準を保ち続けることはできません。
だからこそ、この場所では、物理的に車両の進入速度を下げる仕組みや、ドライバーの視覚に強く訴える舗装などのハード対策の充実が、これからますます必要になってくると考えられます。

6. 真に危険な場所(その3) ― 歩道が途切れる場所の罠

3つ目にお伝えしたいのは、観音寺市柞田町を通る国道11号の区間、そして、さぬき市鴨庄を通る同じく国道11号のカーブ区間です。
両区間は、国土交通省四国地方整備局などが取りまとめる交通事故対策の議論の場で、事故危険区間として正式に指定されてきた場所です。

観音寺市柞田町の区間では、歩道が未整備の部分があるうえに、歩道が存在する場所であっても、その幅は2メートル程度と、たいへん狭いものになっています。
歩行者は、物理的に狭い路肩を通ることを余儀なくされる場面が出てきます。
そして、これがもう一つの問題を生みます。
歩道が連続していないため、歩行者の方は、自分が安全に進むために、ある場所で道路の反対側の歩道へ移動しなくてはならない、という場面に直面するのです。
ドライバーの目から見ると、それは、思いがけない場所での、突然の道路横断のように映ります。
互いに不本意ながら、衝突の危険性が高まる構造になってしまっているのです。

さぬき市鴨庄の区間は、中学生の通学路として使われているカーブ区間です。
カーブでは、車両がアウト側、すなわちカーブの外側へとふくらみやすいという物理的な性質があります。
カーブの外側を歩く歩行者、あるいは横断のために立ち止まっている歩行者は、ふくらんできた車両に背中側から接近されることになり、その存在に気づくのが遅れがちです。
この区間の死傷事故率は、自動車交通量1億台キロあたり68.5件に達しており、これは全国的に見ても高い水準です。

【用語解説】死傷事故率(1億台キロあたり)
ある道路区間について、車両がのべ1億キロメートル走行したと仮定したときに、何件の死傷事故が発生する区間なのかを示す指標です。
道路ごとに交通量が違いますので、単純な事故件数を比較するよりも、その道路区間の本質的な危険度を見るうえで、参考になる数字とされています。

これらの区間は、車道の幅や、車両の流れを途切れさせないことが優先された時代の道路整備の経緯を、現在に伝えている場所でもあります。
歩道の整備が後回しになっていることが、結果として歩行者の方々に思いがけない横断行動を強い、それが事故の引き金になっているという構造的な矛盾を抱えています。
これは、誰かが悪意で作ったものではなく、時代ごとの優先順位が積み重なってきた結果ですから、これから少しずつ手を入れていくべき課題、ということになるのだろうと思います。

7. 横断歩道で「止まらない車」という香川県の現実

ここまで、3つの典型的な危険空間を見てまいりました。
これらに加えて、香川県の横断中歩行者の安全を考えるうえで、もう一つ、避けては通れない数字があります。
それは、信号機のない横断歩道に歩行者が立ったとき、車両が一時停止する割合を調べた、日本自動車連盟(JAF)の最新の調査結果です。
香川県におけるその数字は、26.0パーセントでした。
全国平均が39.8パーセントですので、それを13.8ポイントほど下回っております。
言い換えれば、本県では、横断歩道で歩行者が待っていても、約4台のうち3台までは、止まらないまま通過していくということになります。
道路交通法は、信号機のない横断歩道に歩行者がいる場合、車両は横断歩道の手前で一時停止しなければならないと定めておりますので、この26パーセントという数字は、法令上のルールが十分に行きわたっていないことを意味しています。
ここでお伝えしたいのは、特定のドライバーの方々を責める意図ではありません。
むしろ、この数字がもたらす、ある別の効果のほうが、歩行者の安全にとってより深刻だということです。

【用語解説】学習性無力感
心理学の用語で、自分が何度行動しても望ましい結果が得られないという経験を重ねるうちに、努力すること自体を諦めてしまう心理状態を指します。
ここでは、横断歩道に立っても車が止まってくれないという経験を繰り返した歩行者が、横断歩道で待つことそのものを諦め、自己判断で渡り始めるようになる、という意味合いで用いています。

横断歩道に立っても4台のうち3台が通り過ぎていくという経験を重ねますと、歩行者の心には、車は自分のためには止まってくれない、という諦めの感覚が静かに根づいてまいります。
やがて、信号のある場所まで遠回りして渡るのを面倒に感じ、車の切れ目を見計らって渡ろう、という判断につながっていきます。
これは、歩行者の方の意志の弱さではなく、繰り返される現実への、ごく自然な心理的適応です。
こうして、車に止まってもらえないという現実が、横断歩道以外の場所での横断、いわゆる乱横断の遠因にもなっていくと考えられています。

8. 加齢と道路設計の不協和音 ― 高齢の歩行者がなぜ犠牲になりやすいのか

香川県の交通死亡事故において、65歳以上の方が死者の6割を占めているという事実を、もう一度思い出していただきたいと思います。
そして、横断歩道で車が止まる割合が26パーセントであるという、先ほどの数字を、これと重ね合わせてみてください。
ここに、ある静かな、しかしたいへん深刻な構造が浮かび上がります。

人は加齢とともに、歩行の速度がゆるやかになります。
おおむね毎秒1メートル程度まで落ちていく方が多いと言われます。
同時に、動いているものを目で追う力、すなわち動体視力や、接近してくる車の速度を見積もる感覚も、若い頃と比べて静かに衰えてまいります。
これらは、誰にでも、いつかは訪れる、自然な体の変化です。
若い頃であれば、止まらない車の合間を、的確に見切って素早く渡り切ることができた場面でも、加齢に伴う変化のなかで、車はまだ遠くにいる、今のうちなら渡り切れる、と判断して横断を始めてしまうことがあります。
ところが、実際のご自身の歩く速度は、思っているよりもゆっくりです。
他方、車両の側も、歩行者は自分が通り過ぎるまで待っているだろう、という前提で減速をせずに走り続けます。
両者は、それぞれに悪意がなくとも、自然と交わる方向に進んでいき、結果として、たいへん不幸な接触が生まれてしまうのです。
こうしたメカニズムは、特定の方の不注意の問題ではなく、私たちの社会全体が高齢化していくなかで、道路設計や交通文化のほうが、そのスピードに追いついていない、ということを意味しています。

9. 行政・道路管理者の取り組みと、その限界

こうした状況に対し、行政、警察、道路管理者の方々は、けっして手をこまねいているわけではありません。
香川県と県教育委員会は、令和3年(2021年)から県内152校の小学校通学路を点検し、対策が必要とされた1,475か所のうち、令和6年3月までに1,385か所の対策を完了したと報告しています。
また、上天神町交差点等のワースト常連の交差点でも、停止線の見直しや、自転車横断帯の調整など、空間のコンパクト化が進められてきました。
これらの取り組みは、確かに事故の絶対数の減少に貢献してきたと考えてよいと思います。

一方で、留意しておきたいこともございます。
通学路の対策のなかには、即効性のあるカラー舗装の塗り直しや、注意喚起の看板の設置といった、視覚に訴えるかたちでの暫定的対策が一定の割合で含まれております。
これらは大切な施策ですが、車両の速度を物理的に下げる強制力を持つわけではありません。
ドライバーの方が、たまたまその瞬間に視線を別の方向に向けていたり、考えごとをしていたりすれば、視覚的な合図は届かないこともあります。
こうしたソフトな対策の限界を補うための先進的な取り組みとして、近年、関係機関の間で議論が進められているのが、いわゆるゾーン30プラスの構想です。

【用語解説】ゾーン30プラス
歩行者の往来が多い生活道路エリアにおいて、最高速度を時速30キロメートルに規制するソフトな対策に加え、路面の凸部(ハンプ)や、車道を物理的に狭める狭窄(きょうさく)などのハードな対策を組み合わせて、車両の速度を物理的に抑制する取り組みです。
歩行者の安全空間を、点ではなく、面として確保しようとする先進的な手法として注目されています。

こうした、物理的に車両が速度を出しにくくする仕組みが、今後、香川県内のとくに歩行者の往来が多いエリアへと広がっていくことが期待されます。

10. 私たち歩行者・自転車利用者が今日からできること

道路の構造そのものを変えるには、多くの方々の合意と、長い時間と、相応の財源が必要です。
しかし、私たち一人ひとりが、明日からの行動を少しだけ変えることは、今この瞬間から始められる、確実な備えです。
ここまでお伝えしてきた科学的な視点を、暮らしのなかでどう生かすか――最後に、いくつかご提案をして、本稿を結びたいと思います。

第一に、横断歩道に立ったときに、車が止まってくれることを、当然のこととして期待しすぎない、という心構えです。
これは、車を信頼するな、と申し上げているのではありません。
ご紹介したとおり、本県の一時停止率は4台のうち1台ほどです。
止まってくださるドライバーには深い感謝を、止まらない車に対しては想定の範囲内、というふうに気持ちを整えておきますと、急発進の車に驚いて転倒する、というような二次的な事故を防ぐことにもつながります。
横断を始める前に、必ず接近車両の速度の変化、すなわち本当に止まろうとしているのか、を一拍だけ確認する習慣が、命を守ります。

第二に、夕方から夜間にかけての横断には、特別の備えをしていただきたいと思います。
本県の交通死亡事故のうち、夜間に発生したものが約16パーセントを占めています。
夜間は、ドライバーから歩行者の姿が驚くほど見えにくくなります。
反射材を、靴や鞄、杖などに一つお付けいただくだけで、車両側からの発見距離は大きく伸びます。
これは特別な装備ではなく、本県の各市町の窓口や、お近くの交通安全協会などで気軽に手に入れていただけるものです。

第三に、ご自身が、まんのう町国道32号沿線のような、横断歩道のない幹線道路の近くにお住まいの場合、可能であれば、少し遠回りをしてでも、横断歩道のある交差点まで歩いていただきたいと思います。
時間や体力の事情で難しい場合は、無理に渡らず、複数人で渡る、明るい時間帯を選んで渡る、横断中は携帯電話やイヤホンから離れて全方位の音と気配に意識を向ける、といった工夫を重ねていただければと思います。

第四に、もしご家族のなかに、ご高齢の方や、お子さまがいらっしゃる場合、本稿の話題をきっかけに、一度ご家庭内で「うちの近くで気をつけたい場所はどこか」を、ともに語り合ってみていただければと思います。
危険な場所を、家族の共通の知識として持つことは、見守りの強力な基盤になります。
お互いを思いやる小さな会話の積み重ねが、地域全体の安全を、確実に底上げしていくのだと信じております。

交通事故は、ハンドルを握る側にも、横断する側にも、誰にとっても望まれないものです。
だからこそ、場所の特異性を、私たち皆で知り、その上で行動を少しだけ慎重にしていく、ということが大切なのだと思います。
香川という地で、長く暮らし、長く歩いていきたい、すべての方々のために、本稿が、ささやかな一助となれば幸いです。

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