後遺障害14級 120万円から585万円に4倍以上増額できた事例

1.事故発生 信号待ち中の追突事故でむち打ち症に
中山順子さん(仮名)は、一人で乗用車を運転していました。
市街地で信号待ちをしていた、そのときです。
突然、後ろから追突されてしまいました。
相手は、脇見運転をしていた乗用車でした。
加害者は前方不注意ということでした。
ただ、あまりスピードを出していなかったため、交通事故の程度は、そんなに大きくないようにも見えました。
しかし、事故の見た目と怪我の重さは、必ずしも一致しません。
中山さんは、首に痛みを感じました。
検査をおこなったところ、むち打ち症(頚椎捻挫)という怪我を負っていることが分かったのです。
追突などの衝撃で、首がむちのようにしなり、首の骨のまわりの筋肉やじん帯を痛める怪我です。
スピードの出ていない軽い事故でも発症することがあります。
レントゲンには写りにくく、外から見えないため、周囲に理解されにくいつらさがあります。
1-1.仕事に支障が出るほどの痛み
激しい事故ではありませんでした。
それでも、中山さんの首の痛みは、なかなか取れませんでした。
仕事にも支障が出てしまうほどの痛みでした。
中山さんは、会社を休んだり、遅れて出社したりしながら、完治を目指して日々治療を続けていました。
仕事と治療の両立は、簡単なことではありません。
職場への気兼ねを感じながら通院を続ける。
むちうちの被害者の多くが、この負担を抱えています。
2.依頼・相談の経緯 治療の途中で告げられた治療費の打ち切り
そんなとき、困った事態が起きました。
まだ治療の途中であるにも関わらず、加害者側の保険会社から連絡があったのです。
その内容は、治療費を打ち切る、という話でした。
実は、これはむちうちの事案でとてもよくあるパターンです。
むちうちの場合、治療開始から一定の期間が経つと、保険会社が治療費の打ち切りを打診してくることが多いのです。
しかし、治療をいつまで続けるべきかは、本来、保険会社が決めることではありません。
医師の医学的な判断が基本となるべきものです。
中山さん自身は、まだ痛みを感じており、完治にはいたっていない状態でした。
このままいきなり治療費を打ち切られてしまっては困る。
さらに、会社を休んだり遅れていった分の保証がどうなるのかも心配になる。
そこで中山さんは、当事務所にご相談くださいました。
このタイミングでのご相談は、結果として、とても良い判断となりました。
3.当事務所の活動 治療の進め方と賠償請求の道筋を示す
当事務所は、中山さんに、今後の道筋を整理してご説明しました。
まず、ポイントとなる治療費についてです。
医師が症状固定という判断をするまでは、きちんと治療を続けていくこと。
これが第一の方針です。
これ以上治療を続けていても、改善が見込めないという状態のことです。
症状固定かどうかは、保険会社ではなく、医師が医学的に判断するものです。
症状固定のあとに残った症状が、後遺障害として等級認定の対象になります。
次に、後遺障害についてです。
万が一、症状固定以降に痛みなどの後遺症が残ってしまった場合には、後遺障害の等級認定申請をおこなっていくこと。
これが第二の方針です。
さらに、休業損害についてです。
会社を休んだ分、遅れて出社した分についても、きちんと補償してもらうこと。
そして、適正な賠償金が得られるように、当事務所が保険会社との示談交渉をおこなっていくこと。
これが第三の方針です。
先の見通しが立つことで、不安は大きく軽くなります。
中山さんは、安心して治療に専念できるようになりました。
4.当事務所が関与した結果 14級認定、総額585万円で示談成立
4-1.症状固定まで治療を続け、後遺障害14級が認定される
その後、中山さんは、症状固定の日までしっかりと医療センターにて治療をおこなっていきました。
しかし、やはり首から腕にかけての痛みや違和感などの後遺症が残ってしまいました。
そこで、後遺障害の等級認定申請をおこないました。
その結果、中山さんは、後遺障害の14級という認定がなされました。
むちうちで痛みや痺れなどの症状が残った場合に、もっとも多く認定される等級です。
画像所見がなくても、治療の経過や症状の一貫性などから、症状の存在が認められる場合に認定されることがあります。
14級が認定されると、後遺障害慰謝料や逸失利益を請求できるようになります。
4-2.各項目を積み上げ、総額585万円での示談へ
認定を受けて、当事務所は保険会社との示談交渉をおこないました。
請求したのは、次のような項目です。
後遺障害慰謝料。
後遺症が残ってしまったことへの精神的苦痛に対する賠償です。
休業損害。
会社を休んだり、遅れて出社したりして収入に影響が出た分の賠償です。
通院慰謝料。
入通院を続けなければならなかった精神的苦痛に対する賠償です。
これらの項目についての賠償金をもらえるように交渉を重ねた結果、総額585万円にて、無事に示談が成立いたしました。
当初の提示額は120万円でしたから、4倍以上の増額です。
4-3.ご依頼者様からのお声
中山さんからは、喜びのお声が寄せられております。
治療中に相談をしていたことで、どのように治療を続けていけば良いのかが分かったこと、後遺障害の等級認定申請や示談交渉についても充分余裕を持って準備が出来、納得いく金額を受け取ることが出来ました、というお言葉でした。
5.解決のポイント 治療中の早い段階で相談したことが最大の勝因
5-1.治療費の打ち切りに、正しく対応できた
本件の第一のポイントは、治療費打ち切りの打診への対応です。
保険会社に言われるがまま治療をやめてしまうと、症状が残っているのに治療が中途半端に終わってしまいます。
治療の終わりは、保険会社ではなく、医師の症状固定の判断が基本です。
中山さんは、打ち切りの話が出た段階でご相談くださったため、症状固定まできちんと治療を続けるという正しい道筋を選ぶことができました。
5-2.余裕を持って後遺障害の認定申請を準備できた
第二のポイントは、準備の時間です。
後遺障害の等級認定は、治療の経過や症状の記録が大切になります。
治療中からご相談いただいていたことで、認定申請を見据えた準備を、余裕を持って進めることができました。
示談が近づいてから慌てて相談するのではなく、治療中に相談する。
それが、結果を大きく変えるのです。
5-3.休業損害まで含めて、損害を漏れなく請求できた
第三のポイントは、損害の積み上げです。
会社を休んだ分だけでなく、遅れて出社した分も、休業損害の対象になりえます。
後遺障害慰謝料、休業損害、通院慰謝料といった項目を漏れなく請求したことが、4倍以上の増額につながりました。
6.まとめ 治療費の打ち切りを打診されたら、その時が相談のタイミングです
本件の経過を、あらためて振り返ります。
信号待ち中の追突事故により、中山さんはむち打ち症の怪我を負いました。
仕事に支障が出るほどの痛みの中、治療の途中で保険会社から治療費打ち切りの話が出ました。
中山さんは、その段階で当事務所にご相談くださいました。
当事務所は、症状固定までの治療の継続、後遺障害の認定申請、休業損害の請求という道筋をご説明しました。
その結果、後遺障害14級が認定され、総額585万円、当初提示の4倍以上での示談が成立しました。
まだ痛いのに、治療費を打ち切ると言われた。
休んだ分の補償がどうなるのか不安だ。
そのようなときは、ひとりで悩まず、その時点でご相談ください。
治療中の早い段階でご相談いただくほど、できることは多くなります。
どうぞお早めにご相談ください。

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